8−11  @国民のみなさまへ 拉致被害者問題を通して
 


意思決定 国賊の追放 5 最後に の内容を想起すると

組織誘導型の価値観の典型であること。現実を軽視した意思決定をしてきたこと。その意思決定は戦後教育のエリート
と呼ばれた人たちによってなされ、教育の失敗で論じた現実への直視力が、ふるいにかけられなかった人たちより相対的に、一般的に弱い。国、地方の中枢部が、戦後教育のエリートと目される人たちによって支配され、前年度踏襲の組織体で、組織誘導型の価値観によって、意思決定されている。まさしく癌細胞に浸食されているとしかいえない。

そして 8−4 定説 戦後教育を受けてきた人たちは、ほとんど誰が見てもおかしいはず         のことを、問題にできないし、また、現場の声を聞かないし、聞こうとしない。

   8−5 仮説 戦後教育を受けてきた人たちは、他者に依存しなければ生きていけな            い。


 国家は、多くの課題に直面し、意思決定を行ってきたし、行っている。その課題の中に最近話題になったことがある。それは、北朝鮮による拉致の問題であった。

こで、最近発刊(2003年12月18日)なった 拉致!! 害者を放置した日本 国をあげて取り戻したドイツ 著者 クライン 孝子 氏の言を抜粋して引用する。

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外交だって立派な戦争です。その中で情報操作はとても重要なファクターです。というか、交渉に勝つことは情報合戦で勝っていることが前提ですよね。あろうことか、日本のメディアが、日本の世論操作をするための北挑戦のプロパガンダに乗り、特別番組まで組んで電波に乗せてしまったのです。これは日本という国に対する造反です。今すぐこれらの報道に関わった人たちを刑務所にブチこんでほしい。そのぐらいとんでもないことです。これは日本という国の危機感のなさ、こんな放送を許してしまう「言論の自由」というもののはき違い、いともたやすく敵国につけこまれていることすら気づかない鈍感さ、すべてに失望しています。

抜粋1********************************

 

抜粋2****************************************

人の痛みを自分の痛みとして感じられない非情さが、自分の国を平気で他国に売るような報道につながっているということです。すくなくとも、ドイツと言わず他の先進国では、このような報道は犯罪行為であり、機密漏洩として罪に問われる可能性もあります。いや北挑戦や中国など全体主義国家ではどうだろう。「国家反逆罪=スパイ罪」に問われ、直ちに処刑されたり強制労働所送りになったりするのではないでしょうか。 そのありさまは、これまで四半世紀にわたって、拉致事件被害者の家族の訴えを冷たく無視してきた政治家や外務省の官僚たちも同様で、何ら変わりありません。

抜粋2*******************************
抜粋3**********************************************
何の罪もない多くの日本人、いえテロといってよく、とりわけスパイ教育の一環として日本人を拉致し、北朝鮮工作員の日本語教育に充てたというに至っては言語道断、許し難い行為であり、あってはならないことです。一方で、こうした“ならずもの国家”と知りつつ、このような悲惨な事件を放置してきた日本国政府およびそのその実務にあたってきた外務省や、一部日本のメディアはもちろんのこと、日本国民にも、当然その責任の一端はあり、責められて然るべきと思います。

 抜粋3*******************************
日本国民の一人として、拉致被害者家族に対して申し訳なく思っています。あてにならない日本国政府およびそのその実務にあたってきた外務省や、一部日本のメディアに対して拉致被害者家族がとった行動とは何か。

抜粋4**********************************
とりわけ拉致被害者家族の、北朝鮮のあの手この手による巧妙な懐柔策と家族分断工作を突っぱね、拉致被害者救出にあたっている鉄のような固い意志は脱帽ものです。その結果、北朝鮮による日本人拉致事件が国際社会の場でも知られるところとなり、世界的に関心を集めるようになったからです。

その原動力とは、いったい何か。

捨て身でこの問題に取り組んできた拉致被害者家族はもとより、日本国民一人ひとりの声なき声による、不当な行為に対する国民の心からの怒りが、この事件をかくも重要かつ身近な事件として真剣に立ち向かわせた。その力強い国民の結集による草の根の支援があったからにちがいありません。いわば国民一人ひとりの手で、日本国を、そして世界を動かしたと言っていいでしょう。

抜粋4***************************************

このことから、国民のみなさまは何を学んだのでしょうか。

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