3 国際社会で日本が伍していくには、討論できる力が必要
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「沈黙が日本を亡ぼす 日本人の悪しき美徳を捨てよ(祥伝社)」の中での三野正洋氏の言を抜粋して引用する。
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現在でも日本の政府、外務省の外国との交渉ぶりを見ていると、ときどき呆れ
果てるほど稚拙の一言に尽きる。
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・・・なぜ日本があらゆる交渉において常に受け身に立たざるを得ないのか、
これを考えることにしよう。
最大の原因は、小学校から大学まで、系統立った討論のやり方、交渉の仕方、
説得の技法といったようなものを、まったく教えないままにきている点にある。
しかもこれが必要だという意見が、日教組をはじめ文部省からも一度として出
ていない。
この受け身という姿勢は日本人の特質とも言うべきもので、その例を挙げたい。
文句を言わず、主張もせず、言われただけの金を出す。このような姿勢を続け
るかぎり、周りの国とは一応うまくいくであろうが、より多くの負担を強いられ
ることは明白である。
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この引用文からいえることは、書名の「沈黙が日本を滅ぼす 日本人の悪しき美徳を捨てよ」にあるとおり、日本人一人ひとりが、争いを好まないから主張しないというのではなく、主張すべきは主張するということ。そのためには、討論、交渉、説得のやり方を学び、実践すること。家庭や職場などの狭い範囲で国や社会制度のありように対して愚痴をいう段階から、公の場で主張すること、声をあげることが必要となる。この討論、主張の場をイントラネット、インターネットの掲示板、電子会議室、チャットが提供すると思うし、その方法の学習は教育に負うことになる。 |
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