4 教育の障害化

 普通学校との差で考える。

@ 児童・生徒が障害を持っており、特筆すべきは、一人ひとり障害が違うということと
  違いを自他とも認めていることである。
A 1クラスの人数が少なく手厚い指導、支援が可能(チームテーチング)。
B 効率主義からの脱却
 これで、学校教育の目指すものがおおよそ見当がつくと思うが。「@ 児童・生徒が障害を持っていること。」はどうとらえるか。教育の障害化ととらえたい。児童・生徒に障害を与えること。肉体的障害ではなく、その子に応じた障害(一人ひとり違う障害)。もっと広い意味での障害である。例えば、有害情報を含めた情報の制限化、規則、法による行為の制限化、勤労観、道徳観のような基本的価値の一律化などの強制である。また、能力や適性に応じた指導である。そうした強制と指導によって、児童・生徒のまわりに壁(守りの壁)をつくることが、結果として心が豊かになり、感謝と思いやりを持てるようになると思う。そういった強制や指導において大切なことは、ひとりひとり違うということと、それに伴い工夫や配慮が必要だということである。そして、生まれてから大人になるまでの長いタイムスパンにどのような教育、指導が必要かを、個々の児童生徒に合わせてデザインする必要がある。そのデザインに携わる者が必要になるわけで、それを担う最終責任者は親となるべきである。そして、教育に携わるものは、公教育、私教育において、多様な学校、クラス、グループ形態を設置し、個々の児童生徒の適性や能力が伸ばせるような教育課程を用意する必要があり、またひとりひとり能力や適性が違うという子ども観を子どもも含めて全員が持つ必要がある。
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