6 地域社会・家庭・関係機関との連携

 地域社会には、さまざまな特技や知恵をもった人々が、企業・家庭など生活している。こうした地
域には、学校教育の充足につながるさまざまな可能性はらんでいる。学校教育が、この地域の可
能性を引き出し生かすことは、子どもたちの学習を広げ深めることにより地域の教育力も高まり、
学校教育についての地域の理解と関心を広める効果をもたらすものと思われる。
 家庭において、子どもは家族の愛情と信頼にもとづく教育を受け、基本的生活習慣、思いやりや
生活の仕方・知恵を身につけている。家庭における子どもの心理的安定や基本的生活習慣の確
立が、子どもの学佼生活や学習に良い影響を与える。今日、家庭の教育機能が弱まっているとい
われており、その機能回復と充実のために、親自身の自覚と教育力を高めることが急がれている。
その際、地域社会と学校が、家庭の教育力の向上のために、連携と支援をすることが望まれるてい
る。
 第十五期中央教育審議会第一次答申は、「これからの学校教育においては、単に学校だけを教
育の場と考えるだけでなく、子どもたちの体験的な学習の場を広げ、豊かな社会をはぐくんでいくた
めに、社会教育施設、青少年教育施設、文化施設、スポーツ施設などの公共施設や企業等の機
関との連携を積極的に図り、教育の場を広く考えて、教育活動を展間していくことが必要である」と
述べている。
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