2 情報の収集

 知りたい情報は何かを常に自分に問いかけ、その関心事に沿い、有益な
情報を的確に集めなくてはいけない。そのとき、気をつけないといけないこ
とは、現場、現実、事実に基づいた情報の収集であり、イントラネット、イン
ターネットが有用なツールを与えることである。

 情報@ 歴史の事実
先の大戦(日華事変以降から太平洋戦争)での莫大な軍事費による国家財
政破綻により昭和21年2月17日に、なんのまえぶれもなく「金融緊急措置
令」がだされ、ほぼ全預金が封鎖され、一部の預金以外は引き出すことがで
きなくなった。封鎖された期間に超高率のインフレにより、預金の類、すなわち、
旧紙幣、国債などの価値が0に近くなり紙屑同然になった。

 情報A 日本の財政の現実
 平成13年2月14日の中日新聞の紙面に「破産国家ニッポン」の見出しの
記事が載り日本全体の負債総額は1000兆円を超え、GDPの2倍に達して
いると警告している。国民の金融資産1400兆円で負債がここ数年で200兆
円増えている。

 情報B 地方財政の現実
 多くの自治体の財政が逼迫しており、破産の一歩手前の自治体が少なくな
い。その中に東京都があり、銀行業へ外形標準課税という今までなかった新
税の導入が記憶に新しい。

 情報C 日本の組織の現実
 外務省の機密費、プール資金に代表される、第10章で紹介した組織誘導型
の価値観が全国を覆っている。

 情報D 生活の現実
 不況で、就職が困難になり、リストラに伴う生活苦、日常の生活に盗難が多く
なり、犯罪が多くなった。

 情報E 経済の現実
 GDPのマイナス成長、中国等の安い賃金に圧迫される産業、世界経済失速に
伴う輸出への影響

 情報F 外国にみる財政破綻の歴史的事実
 世界史上有名な旧ドイツのハイパワーインフレ、有名なアメリカのオレンジ郡の
破綻による 行政サービスの悪化。

情報G 政治の現実
 ・政治に無関心さによる低い投票率。すなわち、多くの人の意思決定が無駄に
なっており、一部の圧力団体の利益確保と代弁役になっている代議員の存在。

 情報H 司法、倫理の現実
・小額を盗むだけで投獄されるが、血税の投入と低金利という庶民の犠牲によっ
て成るたつ銀行で、あいも変わらない庶民離れした高給と目も眩む退職金の横行。

Copyright(c)2001.1 Planet,All Rights Reserved.