6月7日(月)


  三邦先生から、3年のプログラミングの前期中間考査の試験問題を、教科書の問題から出すことにしたから、今日と次の2時間で、教科書の該当ページを教えるはめになった。 今まで教えていなかったことを、生徒が短時間にやらされたことに、生徒は憤りを感じていた。
  それも、すべて総合訪問のおかげで、その担当官は、中間試験の問題と教科書を比べて教科書を実際教えているかどうかをみるという話だ。教科書を教えない現場が悪いのか、現実にあわない教科書を教え、1冊を最後まで終えることを要求する教育委員会が悪いのかわからない。
  しかし、組織には組織の事情がある。教育委員会は、文部科学省通達の通過地点。学校は、実際に授業を成立させる現場。教育学会は、理屈の整合性が問われ、責任の問われない諸子百家の集合体。諸子百家の集合体に翻弄される文部科学省・審議会。票を取るのに東奔西走し、横やりを入れる議員達。お互い組織に責任が及ばないように、及ばないように、巧妙とも言えるまやかしの言葉の羅列。組織の利益のみを考える戦後生まれの世代には、どうすることもできない現実があるのかも知れない。