第2章 福島の現実

『3月13日、朝、 双葉町で 1000 マイクロシーベルトまで計れる放射線の検知器が振り切れてしまい、 1000 マイクロシーベルト / hを超える放射線が検出され、この周辺が高濃度の放射線下にあった。だが、政府や保安院から高濃度の放射線が出ているとの報道がなされていないために、双葉町の住民は危険であることがわからず、平常どおり生活している状態であった。 』

3月30日 ECRR は福島原発事故に関する報告書を発表した

半径 100 キロ圏内の 300 万人には今後 50 年でガン増加数が約 20 万人、そのうちの 10 万人は今後 10 年間で症状が出ると予測。

100 〜 200 キロ圏内の 700 万人についても今後 50 年間に予想されるがん増加数を 22 万人と予測し、今後 10 年でうち約 10 万人に症状が出るとみなす。

ICRP のモデルでは 100 キロ圏内のガン増加数は 2838 人にすぎず、汚染レベルにたいする著しい過小評価。低レベル放射線に対する配慮が不十分で、健康被害を正当に予測できない可能性。

ECRR のモデルを踏まえ、避難地域を拡大して近い将来の健康被害を少しでも避ける対策を講ずる必要がある

※ ECRR (放射線リスク欧州委員会)は、 ICRP (国際放射線防護委員会)の放射線被害評価モデルには多くの欠陥があるとして生まれた。

福島の原発事故は、原子炉の数が多く、4基ある原子炉が隣接しており同時に事故をおこした前例のない事故。

今後の展開で燃料プール中にある使用済み核燃料、未使用核燃料のメルトダウンも予想され、そのすべてが大気中に放出された場合、チェルノブイリの100倍の深刻度がある。

プルトニウムは、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、キセノンよりもはるかに危険な放射性物質で、プルトニウムを一度体内に取り込むと、体外に排出することはなく、半減期は 2 万 4 千年で、強い発ガン性質をもつ。

25年目のチェルノブイリ

旧ソ連政府は、チェルノブイリ原発周辺 30 kmの住民 13 万人を強制的に避難させました。

事故から数ヶ月後、放射能を測ったところ原発から 300 kmはなれたところまで汚染が広がっていたのです。そこでそこの住民 23 万人を強制的に避難させました。

原発から 700 km離れたところまで、日本の法律で放射線管理区域指定レベルの汚染が

広がっていました。放射線管理区域指定レベルとは、身近な例でレントゲンを撮影する場所であり、関係者以外立ち入り禁止となっており、妊娠の可能性のある女性は必ず医者に報告しなくてはいけないと記載されている場所です。

 その場所では、飲食禁止、禁煙、睡眠禁止、子供入室禁止となっています。そういう場所が実際には、旧ソ連で西に 500km くらい、東に 700km くらいの帯状に広がり、そこでは今でも 600 万人の人が普通に生活しています。

福島原発での放射能の放出量はチェルノブイリの事故を下回っていると思いますか

1 そもそもの話で、 INES のレベル 7 の基準の趣旨は

『レベル7の放射能漏出があると、広範囲で確率的影響(発がん)のリスクが高まり、確定的影響(身体的障害)も起こり得る』としていて、それが起こる基準として、

◆放射性物質の重大な外部放出:ヨウ素 131 等価で数万テラベクレル以上の放射性物質の外部放出

◆原子炉や放射性物質障壁が壊滅、再建不能

と言う条件を掲げています。

なお、チェルノブイリで大部分の放射性物質が放出されたのは 10 日間であり、福島で大部分の放射性物質が放出されたのは 3/15 と 3/21 の2日間です。

以上の事から推測すると、この日はチェルノブイリ並の高濃度の放射性物質群が放出されたと考えるのが妥当です。また、飯舘村や浪江町はチェルノブイリの禁止区域と同レベルの土壌汚染を観測されています。栃木や茨城などはチェルノブイリの低レベル汚染区域と同様の汚染状況になりました。なお、発表された放出規模は《大気中に放出された放射性物質》の量であり《散らばっている破片》や《海洋中に放流した汚染水》は含まれていません。東電自身もこのまま放出が続けばチェルノブイリは超えると発言しています。保安院・委員会の試算では約 1 割ですが、核実験全面禁止条約機構(CTBTO)での試算によるとチェルノブイリの 2 割が放出された試算になります。

保安院は3月18日、1〜3号機について国内最悪の「レベル5」とする暫定評価結果を公表していた。大気への大規模放出が行われたのは、 3/15 と 3/21 が大半であり、本来であればその時点でレベル 7 の要件が満たされていました。

なお、【『直ちに健康に影響が出るレベル』がどういうレベルかは、厚労省としてははっきりしていない】とのコメントがあるように放射性物質の基準策定は不明瞭な物が有ります。

また、チェルノブイリ自体の被害すらも過小に見積もった情報を公式な見解として発表しました。

◆事故直後の直接的な被害者は 134 名の急性放射線傷害(死者は 28 名)

◆清掃作業に従事した方の 24 万人は全て健康被害無し

◆周辺住人は、高線量汚染地の 27 万人、低線量汚染地の 500 万人は全て健康被害無し  

◆例外として放射線被害は、高濃度の牛乳を飲んだ児童約 6000 名(死者 15 人)のみ

◆遺伝子異常(確定的影響(身体的障害))についての言及は明言を避ける

チェルノブイリ関連の様々な学説の内、上記の公式見解を採用し示した事になります。

簡単に言えばチェルノブイリレベルですら安全と政府が認識している事を公式に示しており、被害が有っても《放射線被ばくとの関係は認められず》《健康には影響は認められない》と言う事を言っています。

現在の政府の立場は国民の安全に向けた方向では無いと考えられるため基本的には自分自身で判断し身を守るしか有りません。

【チェルノブイリ原発事故・ 10 年目の放射能被害 NHK 特集】

【原子力は完全に安全】→【漏れてないから安全】→【漏れたが微量だから安全】→【基準を引き上げたから安全】→【混ぜて薄めて基準以内だから安全】→【チェルノブイリの 1/10 しか漏れていないから安全】→【チェルノブイリの被害は少なかったから安全】→・・・

彼らの言う【安全】とは何でしょうか。

基本的に政府発表を鵜呑みにせず自分で判断し行動するべきと考えます。予防するのとしないのでは結果に対して今後大きな差が出ると考えられますし、放射線障害に関しては、自分自身だけではなく、未来に存在する子供や孫に対しての責任が有る事を自覚して行動する必要があると考えます。

おそらく福島は今後、チェルノブイリ時のウクライナと同様に高濃度放射線被害(遺伝子障碍:不妊・無精子症・流産・早産・奇形・障碍・白血病・癌等)のサンプルとして扱われてしまう事は避けられないと考えられます。低濃度放射線被害に関しては東北関東全域もサンプルとして扱われる事と思われます。

そもそも、《放射性物質量の総放出量がチェルノブイリの 1/10 だから違う事象であり安全》というのは、《原爆の出力が水爆の出力より小さいから核兵器ではなく安全》と言っているようなもので、ばかばかしい話です。 4/17

2 政府はまた 10 分の 1 などと言っていますが、福島原発とチェルノブイリの放射能の放出量は福島の方が上回っています。

オーストラリアの気象地球力学中央研究所は事故以降一日平均 5000 超〜 5 京ベクレルの放射性セシウムが蒸気となって放出されていると発表した。ちなみにチェルノブイリが事故から 10 日間で放出された放射性セシウムは 8.5 京ベクレルで 15 日現在海に放出された分も含むとそれ以上になる。福島原発の方がチェルノブイリより被害が酷く内部被曝を含めると 100km 圏内に 1 年間しか住まなくても 30 人に 1 人が原発の影響でガンになり、 100km 〜 200km 圏に住む 700 万人の 10 万人が 10 年以内にガンになると予測しています。

内部被曝をさけるには東北、関東全域からの農作物と魚介類、肉類の摂取はしてはいけないと言っており、日本の平和ぼけしている国民はわからないのが現状です。

福島で子供に砂遊びがさせられなくて可哀相なんて馬鹿な事を言っている母親が沢山いましたが殆どの人が何もわからないまま亡くなっていくのは確実です。

さらに作業員が不足する可能性が高いようです。この先どうなるのでしょうか。

東北の方は土地売れるうちに売って西日本に逃げないと私は 100 %危ないと思います。

戦時中の日本と違って、デマではないですから捕まる心配などしていません。デマなんて言っている人間は相手にしません。

TVや新聞なんて本当の情報は入りません。元原子力推進派は住田健二氏、田中俊一氏、柴田徳思氏からの情報です。まあ凡人には情報は入らないから教えてあげています。ちなみに住田氏は原子力安全委員会の委員を 93 年から 00 年まで務め、 98 年から 00 年は委員会代理、その後日本原子力学会会長をされた方です。 4/20

3 チェルノブイリの時と同じ。 国民は事実を隠され、真実を言っているものを笑い飛ばしました。 2年後ぐらいから次々と真実が沸いて出て、4年後に起こる癌、死亡などを目の当たりにしてからみんなが気づくそうです。 その頃はもうすでにとき遅い。 危険の可能性があるのならそれを考慮して行動するのが一番です。 何か起こってからでは遅いです。 4/21

福島原発事故の今後を予想してください

1 東電の社内では、福島第一の復旧は不可能という報告書が出回っているそうです。

内容は、すごく細かく書かれているそうなのですが、3月11日の燃料棒破損の時点 で既に復旧は難しく、1ヶ月が経過してさらに破損が広がっているようです。それと、放射能の広がりが早くて手のつけようがないとのことです。 4/28

2 2011年5月〜遅くとも10月内に第一原発の全ての機が再臨界を起こす可能性が

90%を超える、その場合、年内に関東全域は人が住めない地域になってしまう、もし住み続けたら5年以内にいくつかの病気で 1000 万人以上が死んでしまうとのことなのです。関東周辺の方は速やかに避難をさせるべきである、という内容だそうです。

東電の一部の方が、「どうしてこの報告書を公表しないのだ」と役員さんに詰め寄ったらしいのですが結局公表されていないそうです。でも社内では密かに出回っているそうです。その分厚いコピーの一部を見せてもらいましたが、なんだか泣けて来ました。

信じるも信じないも勝手ですが、そういう情報を隠していることが許せなくて。私たちはどうしたらいいのか哀しすぎます。 4/30

参考・引用文献 チェルノブイリから 25 年(つぶやきいわぢろう)

http://www.asyura2.com/11/genpatu9/msg/952.html

        政府は破滅的事態を知っている カレイドスコープ

http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-423.html

2011 年 05 月のブログ| wanton のブログ  2011/05/21( 土 ) 19:55:33

http://ameblo.jp/64152966/archive1-201105.html